週刊代々木忠
いまこの瞬間の代々木忠の想いが綴られる
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第27回 柏木みな[後編]
「ようこそ催淫(アブナイ)世界へ」のあと、「ザ・面接」の審査員として柏木を1本撮った。
柏木をメインにすえた新しいシリーズを立ち上げるにあたって、しゃべりを含めた彼女の技をもう少し見ておきたいという思いが僕の中にあったからでもある。「面接軍団の中の銀ちゃん(佐川銀次)を好きなようにやっていいから」と僕は彼女に言った。そうしたら、ああ、ここまで言葉なぶりができるのかというところまで彼女はやってみせたのである。
これでいよいよ「ザッツ回春エロエステ」シリーズをやれると僕は確信した。コンセプトはその名のとおり、回春エステ嬢である柏木が、毎回、プロの男優や素人の出演希望者を相手に「女の快楽を男のあなたに教えてあげる」というものだ。
「女の快楽を体験する」ためには、男が柏木に自分を明け渡さなければならない。それがいちばんできそうなのは、今のメンバーだと森くん(森林原人)かなぁと思い、シリーズ第1作目には彼を起用した。「ようこそ催淫(アブナイ)世界へ」や「ザ・面接」で柏木は既存シリーズへの一出演者だが、今回は自分が主人になってお客さんを迎えなければならない。かなり緊張もあったはずだ。
第1作目において、森林は自分を明け渡した。男が素直になってくれるのは、女にとってうれしいことだが、柏木の中でも「そうなのよ! これなのよ!」という手応えと歓喜が湧き起こったことだろう。彼女はこれで自信を抱いたに違いないが、そればかりでなく、森林の感性に共鳴した彼女の感情はきっと何らかの変化を生むだろうと、僕はひそかに思っていた。
シリーズ第2作目は銀ちゃんを迎えた。ここに来て、柏木のこれまでにない一面がうかがえる。テクニックで感じさせようとするのではなく、相手の気持ちに入っていって、感情をいじることをやりはじめたのだ。これは意識のタテ軸に入ったことを意味する。
見てもらえればわかるが、銀ちゃんの下半身はアシスタントであるもう一人のエステティシャンに任せっきりで、自分は銀ちゃんの顔のところに行っている。目を介して銀ちゃんの感性と向き合っているのである。
「ザ・面接」シリーズで、僕は男優たちによくこう言う。「100あるセックスのエネルギーを50にして、残りの50は感情をいじれよ!」と。「そうでなきゃ、ピストン運動ばかりやってても、最後には女が痛くなるだけだぞ!」と。「好き!」でも「可愛いよ!」でも「あんたのオマンコ、気持ちいいよ!」でもいい。そこのコミュニケーションがない限り、所詮はカラミだろうと思うのだ。
ところが、今回、柏木にはそういう要求を一切していない。本人が自らそこに気づいたのである。銀ちゃんは相手がカッコつけてるとカチンとくるタイプだ。そんな銀ちゃんをテクニックで開かせようとしても、なかなか甘えてはこない。感性と向き合ったからこそ、銀ちゃんはあそこまで甘え、自分を出せたのだ。
先にも書いたが、柏木はシリーズ立ち上げの前、「ザ・面接」で銀ちゃんとあたっている。でも、あのときは言葉なぶりでせめていき、そういう意味ではテクニック主導だった。だから、あそこで銀ちゃんはとても苦しかったはずである。
第3作目では、母性が顔をのぞかせている。第1作・第2作と見比べてもらえれば一目瞭然だが、柏木の顔つきがまるで違っている。このように「ザッツ回春エロエステ」シリーズは順調に回を重ね、柏木もだんだん頼もしくなってきた。
けれども、そろそろ第4作目の準備をしようとしていた矢先、柏木から連絡が入った。「彼ときちんとつきあいたいからAVを引退したい」と。つまり、柏木は"本当の恋愛"を始めたということである。彼女の中でいつも置いてけぼりになっていた「感情」も、男優たちが自分をさらけ出し、明け渡してくるのを受けとめることにより、やっと癒され、「感性」へと開花した。
僕から見れば優秀な学び手でもある彼女には、心から「おめでとう!」を申し上げたい。ただ、母性が目覚めた彼女なら、今後「エロエステ」シリーズの中でもいろんなことができるなぁと考えていたから、ホンネを言えば、ちょっぴり残念な思いもなくはないのだが......。
テーマ :
日記
ジャンル :
アダルト
2009-06-05(14:26) :
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