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第297回 大麻という“クスリ”


 日本で暮らしていると、体に有害か否かという議論は耳にしても、大麻が病気に効くというニュースを目にすることはほとんどない。しかし、国外に目を転じれば、アメリカ、カナダ、イギリス、オランダ、ドイツ、スペイン等々、欧米の国々では大麻の医学的研究がかなり進んでおり、実際に医療現場では大麻が処方されている。

 たとえば日本でも、末期がんの患者の痛みを緩和するためにモルヒネが投与されることがある。でも、モルヒネによってがんが快方に向かうということはない。同様に大麻も痛みを緩和するが、モルヒネと違うのは単に痛みの緩和だけでなく、治療効果が認められている点なのだ。

 デジタルメディア「VICE Japan」が取材したある日本人女性は、3年前に大腸がんで1年半の余命宣告を受け、現在(取材時)は抗がん剤治療とともに大麻を利用している。「大麻を吸うことで、どんな効能を感じていますか?」という質問に、彼女はこう答える。「断然、食欲。がん患者はどうしても体重が減っていく。私も25キロくらい体重が落ちてるから……。だからやっぱり自分でも治療してて思うんだけど、体重は抵抗力なの」。

 このように大麻には食欲を増進させる効果がある。そればかりか、がん腫瘍の成長を抑えたり、神経の過剰な興奮を防いだり、体内のバランスを整えたり……と、さまざまな効能が海外の研究からわかってきている。次の膨大な病名群は、大麻を用いることで何らかの治療効果が得られたとされる疾患名である。

 性器ヘルペス、エイズ関連疾患、西部ウマ脳炎後遺症、化学療法回復、帯状疱疹、慢性ウイルス性B型肝炎、慢性ウイルス性C型肝炎、節足動物媒介疾患、ライム病、ライター症候群、ポリオ後症候群、悪性黒色腫、その他の皮膚がん、前立腺がん、精巣がん、副腎皮質がん、悪性脳腫瘍、多形神経膠芽腫、リンパ節細網がん、骨髄性白血病、子宮がん、リンパ腫、グレーブス病、後天性甲状腺機能低下症、甲状腺炎、インスリン依存型糖尿病、偶発性成人糖尿病、糖尿病性腎症、糖尿病性眼科疾患、糖尿病性神経障害、糖尿病性末梢血管病、低血糖症、脂肪腫症、関節障害、痛風、ムコ多糖症、ポルフィリン症、アミロイド症、外因性肥満症、自己免疫疾患、血友病A、ヘノッホ・シェーンライン紫斑病、老年痴呆、振戦せん妄、統合失調症、躁病、突発性大うつ病、反復性大うつ病、双極性障害、自閉症、アスペルガー症候群、不安障害、パニック障害、広場恐怖症、強迫性障害、気分変調性障害、神経衰弱症、書痙、心因性インポテンツ、アルコール依存症、オピエート依存症、鎮静薬依存症、コカイン依存症、アンフェタミン依存症、タバコ依存症、心因性多汗症、心因性幽門痙攣、心因性排尿障害、歯ぎしり、吃音、神経性食欲不振症、非特異的チック障害、トゥレット症候群、持続型不眠症、悪夢、過食症、緊張性頭痛、心因性疼痛、外傷後ストレス障害(PTSD)、器質性精神障害、脳振盪後症候群、非精神器質性脳症候群、頭部外傷、間欠性爆発性障害、抜毛癖、非多動性注意欠陥障害、注意欠陥・多動性障害、パーキンソン病、ハンチントン病、むずむず脚症候群、フリードライヒ失調症、小脳性運動失調症、脊髄性筋萎縮症(II型)、筋萎縮性側索硬化症、脊髄空洞症、反射性交感神経性ジストロフィー(RSD)、多発性硬化症、その他の中枢神経系脱髄性疾患、半身麻痺、脳性麻痺、四肢麻痺、対麻痺、非特定運動麻痺、てんかん、辺縁系激怒症候群、片頭痛、群発性頭痛、脳圧迫症、有痛性チック障害、ベル麻痺、胸郭出口症候群、手根管症候群、下肢単発神経炎、シャルコー・マリー・トゥース病、神経障害、筋ジストロフィー症、黄斑変性症、緑内障、弱視失読症、色覚異常、結膜炎、視神経の集晶、視神経炎、斜視、両眼視、先天性眼振、メニエール病、耳鳴症、高血圧症、虚血性心疾患、狭心症、動脈硬化性心疾患、心伝導障害、発作性心房頻拍、開心術後症候群、レイノー病、閉塞性血栓血管炎、結節性多発動脈炎、急性副鼻腔炎、慢性副鼻腔炎、慢性肺障害、肺気腫、喘息、自発性気胸症、肺線維症、嚢胞性線維症、歯顎顔面異常痛症、顎関節症候群、胃食道逆流症、胃炎、消化性潰瘍疾患、胃腸障害、潰瘍性大腸炎、クローン病、幽門痙攣性逆流症、限局性腸炎、大腸炎、大腸憩室症、便秘症、過敏性腸症候群、術後ダンピング症候群、腹膜痛、非ウイルス性肝炎、膵臓炎、腎炎、腎障害、尿管結石痙攣、尿道炎、膀胱炎、前立腺炎、精巣上体炎、精巣回転症、骨盤内炎症性疾患(PID)、子宮内膜症、月経前緊張症、腟痛、更年期障害、スタージ・ウェーバー症候群、湿疹、天疱瘡、表皮水疱症、多形性紅斑、酒皶、乾癬性関節炎、乾癬、そう痒症、白色萎縮症、脱毛症、ループス、強皮症、皮膚筋炎、好酸球増多筋痛症候群、フェルティ症候群、変形性関節症、外傷後関節炎、膝蓋軟骨軟化症、強直症、多発性関節痛障害、椎間板ヘルニア、腰部椎間板疾患、頚部脊髄症、頚部椎間板障害、頚腕症候群、腰仙後部障害、脊柱管狭窄症、腰痛症、末梢腱付着部症、腱鞘炎、デュプイトラン拘縮、筋痙縮、線維筋痛症、結合組織炎、オスグッド・シュラッター病、ティーツェ症候群、メロレオストーシス、脊椎すべり症、脳動脈瘤、脊柱側弯症、潜在性二分脊椎、骨形成不全症、エーラス・ダンロス症候群、爪膝蓋骨症候群、ポイツ・ジェガース症候群、肥満細胞症、ダリエー病、マルファン症候群、不眠症、睡眠時無呼吸症候群、慢性疲労症候群、振戦、不随意運動、筋筋膜性疼痛症候群、食欲不振症(拒食症)、過換気症、咳、しゃっくり、嘔吐、下痢、尿管痛、悪液質、椎骨脱臼、むち打ち症、ぎっくり腰、肩部傷害、手部傷害、臀部傷害、足の傷害、乗り物酔い、リウマチ、アナフィラキシー様症状。

 まさに万能薬と言うほかないが、日本では使うことが禁じられている。大麻取締法の第四条には「何人も次に掲げる行為をしてはならない」として「大麻から製造された医薬品を施用し、又は施用のため交付すること」「大麻から製造された医薬品の施用を受けること」の2つが明記されている。 絶対的な禁止。だから、研究すらされていないのである。








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