週刊代々木忠
いまこの瞬間の代々木忠の想いが綴られる
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第248回 得体の知れない彼女の魅力
まだ発売前だが、昨年撮った「ザ・面接VOL.137」の話である。面接にやってきたひとりに、バツイチの主婦(43歳)がいる。離婚理由は、夫の借金とDV。結婚していた16年間に夫以外の男性経験は10人、離婚後は5人と言う。
彼女曰く「(つきあったのがM男ばかりなので)セックスも奉仕するだけで、じつは私は満足していない」。「どうしたいのか?」と訊けば「たとえばレイプみたいなもの……いつもするばっかりだから、そういうのをされてみたい」。
吉村卓とウルフ田中が担当だったが、僕は「卓ちゃん!」とすぐに振った。卓はブラウスのボタンを引きちぎるくらいの勢いで襲いかかる。そのまま一気呵成に攻めまくるのだけれど、彼女のほうは向き合っていないというか、明け渡していないというか、全部ハズされてしまっているように見える。
それでも、攻める側の卓は自分のイチモツを咥えさせる。彼女は妖艶な光をたたえた瞳で卓を見上げている。いやらしい音をたててしゃぶりながら。「咥えさせて、というよりは、攻め込まれてる気がするねんけどな」と市原。フェラをしながら、彼女は卓からずっと目をそらさない。
それは次にウルフを責めてるときも同様で、「目に支配されてる!」といみじくも言ったウルフの言葉が、その状況を如実に表わしていた。結局、ウルフは彼女の責めで潮を吹く。男の潮吹きを僕は初めて見たのだが、ウルフは過去にも吹いた経験があったようだから、「ここで見せ場を作ろう」という思いが半分、「あの快感をもう一度味わいたい」という思いが半分、といったところだろう。
それにしても、男に潮まで吹かせる主婦とは何者なのか? 実際、風俗をやってたのかと思えるくらいの技を持っている。M男の責め方、開き方、追い込み方は、もう素人の域を越えている。潮吹きも、てっきり今流行のM性感かなにかで身につけたテクニックではないかと僕は思った。
卓とウルフが責め落とされて、市原は片山に振る。ところが、これから起こることがわかる片山は、あろうことかエレベーターで別のフロアへと逃げてしまう。みんなで追いかけていって、銀次が後ろから片山を押さえるのだが、ずっとそうしてるわけにもいかず、「おい、ロープないか?」となったとき、「私、縛れるのよ」と突然、彼女が言い出した。
卓がロープを渡すと、見事な手さばきで片山に縄をかけ、あっと言う間に形にしてゆく。彼女は緊縛を会得しているのだ。まわりのみんなは唖然としてそれを眺めている。もはや逃げられない片山に、彼女の責めが始まった。
ところが、僕はファインダーをのぞきながら、これは風俗じゃないなと思った。風俗仕込みであったなら、責めは必ず終わりへと向かう。にもかかわらず、彼女は片山をイカせようとはしていないのだ。焦らして、焦らして、焦らし抜きながら、イカせる気配がまったくない。これでは、いつまでたっても終わらない。
しかし、ウルフのときは射精し、その数秒後に潮まで吹いたではないか……。なぜウルフがフィニッシュを迎えたのか、僕はそのシーンを思い返してみた。あのとき、ウルフには「見せ場を作ろう」という思いが半分あったはずだ。だから、最後の最後は自分でシゴいた……そうだ、ウルフは自分自身でフィニッシュまで持っていったのだ。
男を支配し、終わりのない責め。いったい彼女は何者なのか? 別のシリーズで彼女をじっくり撮ってみたいと僕は思った。
(つづく)
テーマ :
日記
ジャンル :
アダルト
2014-01-17(00:00) :
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